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複数の被写体は自然に見えるように並べる

POINT
[1]いくつかの同じような被写体を使う場合は、できるだけ自然に見えるように並べます。

[2]2個なら斜め、3個ならくの字形です。

[3]自然さは、考えて考えて、できるものです。



適当に置いたら逆に自然に見えない

 複数の被写体を使う場合、大切なのは自然に見えるかどうかです。きっちり並べると、その並べ方に何か意図があるように感じられてしまいます。それでは写真を見る人の視線が、素直に被写体に向いてくれません。自然に見えるように並べることは、主役の被写体を強調することでもあるのです。
 もうひとつは広がり感です。写真にはフレーム(撮影範囲)があり、それより広い範囲は撮れません。しかしフレーム以上に広さを感じられる写真はいい写真です。被写体を自然に見えるように並べれば、その向こうにも同じシーンが広がっているように感じられます。

 また、自然に見えるように並べることと、適当に並べることはまったく別です。カメラや写真で自然に見える並べ方は、横から見るととんでもない並べ方だったりします。考えて考えて、自然に見えるように並べてみましょう。
 自然に見える並べ方がうまくできないなら、とりあえず真横にきっちり並べてみます。そこから、ひとつを手前に、ひとつを後ろにと、順に崩してみてください。自然な見え方に並べるひとつの方法です。






主役を際立たせつつ重なりに注意する

 下は複数の被写体を並べるときの例です。ここでは同じものを複数並べていますが、異なる被写体を並べる場合も、基本的には同じです。
 まず、どれが写真の主役なのか明確にします。主役にする被写体は、大きく写し、ピントを合わせます。もっとも手前の被写体を主役にする方法がわかりやすいのですが、主役の手前に脇役を置く場合は、左下のドーナツの写真のように、フレームからはみ出させたり、ピントから外すようにします。
 次は、被写体の重なり方に注意します。離しすぎず、なおかつ、それぞれがわかるようにします。下の中央の写真では、それぞれのコップの花が重ならないように並べています。また、左の写真では、いちばん奥のドーナツは、意外なほど遠くに置いています。重なって輪郭が溶けないようにするためです。








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