「なんで本を読まないといけないのか」という相談を送ってくれたのは、中学1年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。月に5~8冊読んでいるという小島さんが考える、本の魅力とは? 読書の時間が楽しくなるヒントも聞きました。
【イラスト】小島よしお画・心が“落ち着く”癒やしキャラクター(全3枚)* * *
【よしおの答え】
ぷりんピーヤ、いろんな情報の受け取り方がある時代に、疑問を持てるってすばらしい!ぷりんちゃんが言うように、いまはスマホがあればすぐにいろんな情報にたどり着くことができる。ネット検索すれば知りたいことの答えはだいたい出ているし、もっと詳しく知りたかったら誰かが動画で解説してくれているし、もちろん電子書籍もあるからね。
だけどいまでも多くの学校が読書を推奨していると思うし、学校には図書館が必ずあるよね。よしおが小学生のころから「本を読もう」とは言われていたし、誰の言葉かわからないけど「本は心の栄養」って言ったりもする。簡単に情報を得られる世の中で、どうしていまだに読書がすすめられるのか、よしおと一緒に考えてみよう!
まずはよしおの“読書体験”から話してみようかな。よしおは“読書家”って大きな声で言えるほどじゃないけど、本を読むことが好き。だいたい月に5~8冊は読んでいるかなあ。本を読むと新しいことを知ることができるのはもちろんだけど、“本を読んでいる俺、なんかかっこいいなあ!”って思うんだ(笑)。
よしおの後輩も、「明治神宮外苑のイチョウ並木(道沿いにイチョウの木がたくさん並んだ東京の名所だよ!)のベンチで村上春樹を読む自分に酔いしれていた」って言っていた。よしおも、大学時代は古めの喫茶店に入って芥川龍之介とか夏目漱石とかを読んで自分に酔っていたよ(笑)。「そんな目的で本読むの?」と思うかもしれないけど、これがけっこう充実した時間なんだ。
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