夏の暑さのピークは越したようだが、記録的豪雨による甚大な被害が各所で続いている。こうした事態を受けて気象庁は「短時間豪雨の発生件数は年々増加傾向にある」と発表している。特に都市部ではヒートアイランド現象により、ゲリラ豪雨が起きやすくなっているらしい。そして、これからやって来るのが秋の台風シーズンだ。
台風やゲリラ豪雨に限らず、雨天での外出に困ってしまうのがスマホの取り扱いだ。Androidには防水対応のモデルもあるが、iPhoneにとって「水」は大敵。そんなiPhoneを「水害」から守ってくれるのが防滴ケースや防水ケースだが、「防滴」と「防水」の違いをご存知だろうか?
防水規格は0~8級までレベル分けされており、0~3級までが「防滴」で「一方向からの水」を受けることができ、4~8級までが「防水」で「全方向からの水」に耐えられ、水中での使用も可能になるという位置づけだ。
もっと分かりやすく言うと、雨に濡れる程度なら問題ないのが「防滴」。普通の雨であれば、雨水は空から地面に降ってくる。つまり、スマホが水を受けるのも一方向からという理屈だ。しかし、ゲリラ豪雨や暴風雨など、バケツをひっくり返したような雨に遭遇した時は“防水”の方が安心なのは言うまでもない。
だが、一般的な防水ケースはサイズが大きかったり、操作や通話がしにくかったりと、使い勝手が今ひとつということが多い。アウトドアで使うのはいいが、普段使いにはちょっと…… と感じる人少なくないだろう。
そこで紹介したいのが、「Catalyst Case for iPhone 5s/5」(香港Catalyst社)だ。防水レベルは最高値である8級で完全防水、水深5メートルまでの使用が可能。それに加え、耐衝撃・耐振動性もアメリカ国防総省の軍事規格に準拠しており、特殊な衝撃吸収機構で2メートルの高さから落としても本体が壊れることはないという。
非常に軽くて小さく、デザインもiPhoneのイメージを崩すことがないスマートさだ。もちろん、普通のスマホケースと比べれば大きめだが、防水ケースとしては驚くほどスッキリしているほうだろう。
また「Catalyst Case for iPhone 5s/5」なら、他の多くの防水ケースとは違い、ケースを装着したままでも指紋認証機能「Touch ID」が使用できるのも特徴だ。水中では「Touch ID」やタッチスクリーン操作はできないが、豪雨の中でなら十分に使えそうだ。もちろん、ケースを装着したままでの通話もスムーズ。緊急事態の連絡でもこれなら安心かもしれない。
装着方法は、背面パネルをパチパチと嵌めていくだけの簡単さ。背面パネルの横にシーリング用のゴムが組み込まれていて、タッパーの蓋のように前面ケースと噛ませてパッキングするのだが、ここで嵌める順番を間違えると防水効果を発揮できなくなってしまうので、注意が必要だ。
これまではアウトドア専門と思われていた「完全防水ケース」だが、昨今の気象状況を考えると、たとえ都会暮らしでも油断はできない。アウトドア並みのハードな状況に遭遇しても大丈夫な「完全防水ケース」を普段から装着しておくと安心かもしれない。