スマートフォンの普及度を年齢層別で見ると、情報機器に慣れ親しんでいる人が多い10代、20代を中心にスマートフォンの所有率は、7割から8割に達しているというデータもある。すでに高い所有率を維持しているため、伸びしろが少なくなっていることが考えられる。

 一方50代、60代の所有率は半分以下だというデータもある。やはり、情報量が多く、操作が複雑で、なおかつ大手各社の機種ともなれば通信料金も高くつくので、それに抵抗を感じている人も多いのか、機種変更の際にも再度ガラケーを選ぶ人が少なくないようである。

 また、周りの人や店の販売員などにスマートフォンを勧められて購入したものの、「思ったほど必要がなかった」「操作がしにくい」「通信料金が高い」などの理由で、ガラケーに戻すといったケースもあるそうだ。

 調査結果をみると、携帯電話会社の新機種はスマートフォンがほとんどである。この状況では、「ガラケーの復権」とまでは言えないかもしれない。しかし、ボタンの押した感覚がすぐに分かる物理キーを使用して、電話やメールの操作が簡単に行えるガラケーの需要が根強いのも確かだ。更に、大手通信各社がこの夏から設けた音声定額プランでは、「ガラケー」用の月額定額料金を、スマートフォン用よりも500円ほど安く設定してきた。仕事で通話することが多かったり、ついつい長電話してしまったりする人にとっては、まだまだ「ガラケー」が現役なのかもしれない。

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