10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…。

 あちこちで「令和」「令和」と「令和コール」が響くなか、どこからか「突っ込むぞ」の声が聞こえた。突っ込むの? どこに? スクランブル交差点が令和元年初の青信号を迎えると、傘を投げだして、交差点に走っていく人たちの姿が見えた。

 00:15 DJポリスが交通整理。「必ず信号は変わります。無理な横断はやめましょう!」

 00:21 混乱はすぐに収まり、人もまばらに。終電に駆け込もうと、小走りで渋谷駅に向かう人たちが目立った。

 00:45 警察官らが撤収。

 00:48 人気がなくなった渋谷駅前で、胴上げをする男性たちもいたが、3~4回で終え、気づけばいなくなっていた。

 01:00 ほとんどいつもと変わらない渋谷の夜になった。大きな混乱もなく、無事に令和の時代を迎えたが、サッカーW杯後のような一体感や、ハロウィーンのときのような盛り上がりには欠けていた。集まった人たちが求めていたのは、目には見えない「時代の変わり目」を共に体感することだったのか。

 足元には、ぐちゃぐちゃになったビニール傘が落ちていた。(編集部・福井しほ)

平成から令和に変わる2日間の日本列島の様子は、5月15日発売のAERA増刊「ドキュメント 新天皇誕生」にて詳報します。

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