ANAの株主優待は、優待券に加えて系列ホテルやレストランの割引チケット冊子も同封されてくるが、こちらは金券店で引き取ってくれない。ネットオークションでも100円前後と低価格なので、こちらはゴミ箱行きなのだそう……。

 一方、東京都在住のサラリーマンHさん(31)は「クオカード優待と食事券を専門に金券ショップで売ります」と言い切る。

 クオカードは換金率が98% 前後と高く、現金配当と同じ感覚で受け取っている。

「配当が増えた気分になりますね。クオカードが届くのは5月と10月に集中するので、まとめて金券店で売り、年間数万円の現金収入にしています。クオカードを余らせたくないからって無駄なものを買うくらいなら、きっちり換金しないと」(Hさん)

 一方、食事券は職場近くの牛丼店で昼食時に利用している。300円券の金券店での買い取りレートが定価の6%引きと低いため、自分で利用したほうが無駄がないためだという。(経済ジャーナリスト・大場宏明、伊藤雅浩)

※『AERAwithMoney大人の株主優待ランキング』の記事に加筆・再構成

[AERA最新号はこちら]