成澤廣修(なりさわ・ひろのぶ)さん(50)/東京都文京区長/1966年生まれ。文京区議を経て2007年から現職。1児の父で、10年に自治体の首長として初めて「育児休業」を2週間取得(撮影/小暮誠)
成澤廣修(なりさわ・ひろのぶ)さん(50)/東京都文京区長/1966年生まれ。文京区議を経て2007年から現職。1児の父で、10年に自治体の首長として初めて「育児休業」を2週間取得(撮影/小暮誠)
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 日進月歩の家電の進歩で、家事は驚くほど楽になって…いないのはなぜだ! 気が付かぬうちに“メタボ化”した家事は時に苦役だ。家事は本来生きること。私たちの手に、家事を取り戻そう。AERA 2017年2月13日号では、「家事からの解放」を大特集。世界的に見ても男性の家事参加率が低い日本。東京都文京区長である成澤廣修さんに、家事との適切な交わり方、愛し方を尋ねた。

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 家族は専業主婦の妻と小学1年生の長男で、同じマンションに住む母とも互いに協力して2軒分の家事をまわしています。家事の分担は子どもの成長など状況の変化に合わせて「カスタマイズ」するのがうちのやり方。普段はあうんの呼吸で分けていますが、子どもが小学校に入る時は分担について話し合いました。

 幼稚園の子どもの送迎は妻の役割でした。朝の身支度は時間がかかるので、私は子どもを朝風呂に入れ、朝食を作って食べさせ、その間洗濯機を回し、8時過ぎに2人が出かけたら洗濯物をベランダか浴室に干して役所に出勤していました。乾燥機はしわができるのであまり好きではなく、しっかり干すようにしています。小学校になって登校時間が1時間以上早くなり、寝る時間も早くなるため、親子のコミュニケーションタイムが欲しいということで子どもの見送りを私が担当することになりました。今は朝ごはんの準備などは妻にまかせ、洗濯物を干したりたたんだりはたまっているようならやるようにしています。

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