バレーボールを引退して10年後、今では蜷川幸雄さんからお呼びがかかるほど女優業も順風満帆な元バレーボール選手の大林素子さん。作家・林真理子との対談では、婚活をもはばむ“歴女すぎる”私生活を明らかにした。
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林:次のテレビドラマや映画は、何か決まっているんですか。
大林:何もないです。真理子さん、書いてください。映画に行って、次に「大河」に行きましょう。そして舞台。がんばる女性をテーマにした作品をお願いします。(笑)
林:わかりました(笑)。ところで女優さんでは誰を目指しているんですか。
大林:ミュージカルで言うと、森公美子さんや夏木マリさん、自分があって主張できる強さを持っている人にすごくあこがれますね。蜷川さんには「グロテスクな女優を目指してほしいな」と言われました。
林:きれいなお嬢さんに、それはちょっと……。でもグロテスクって、たぶん「すごく過剰な」という意味だと思うな。
大林:それができるようになったら、私はちょっと変われるんじゃないか。今はまだ殻があるから、もっとさらけ出さなきゃいけないし、まだまだ甘いと思います。ミュージカルが一つの夢なんです。歌って踊ってというのが。
林:歌はうまいんですか。
大林:好きです。そんなにうまくないと思いますけど、ミュージカルの歌が好きなんです。ダンスは習い始めたばかりで、あと、英語も勉強しないと……。
林:やることがいっぱいあるじゃないですか。
大林:今から何でもやろうと思っていますね。46歳ですけど。(笑)
林:がんばってね。そうそう、話は変わるけど、実は大林さん、元祖「歴女」なんですよね。
大林:はい。土方歳三が死ぬほど好きで、私、新選組が命なんですよ。なので、新選組にかかわる会津や白虎隊、その時代の人たちが大好きなんです。
林:じゃ、「八重の桜」も見てますか。
大林:はい。出たかったです。いちばん得意な時代なんですよ(笑)。私、福島県の「しゃくなげ大使」もやらせていただいていたので、オファーがあるように祈っていたんですけど、なかったので、いつかぜひ大河や歴史ものに出たいです。
林:巴御前みたいな役なら、合っているかもしれないですね。
大林:北条政子的な強い人とか、新選組の沖田総司の姉の沖田みつとか、龍馬の姉の乙女とか。乙女さんは大柄だったというし。
林:そういえば、このあいだワイドショーで「大林、結婚か?」とかやっていたけど、あれはどうなったんですか。
大林:「結婚」「結婚」みたいに言われましたけど、ダメでした。今また新たに探しています。でも、探そう、探そうとはぜんぜん思ってなくて、結婚か仕事かどっちに行くかとなったら、百パーセント仕事です。
※週刊朝日 2013年8月9日号