徹底的に美を追求する菜々緒だが、一方で仕事以外でも秘められた強い負けん気を感じるエピソードも存在する。

 大学時代は最初の2年間で4年分の単位のほとんどを取得。後半の2年間で芸能活動と学業を両立させようと思い、女優業のかたわら大学に通っていたという。その後、順調に仕事が増え、卒業式に出られないくらい忙しくなったという(『徹子の部屋』2018年10月10日放送)。もちろん、大学はしっかり卒業。2011年9月6日のブログでは卒業が決まったことを報告し、「仕事との両立はきつかったけど大学行って本当に良かったです」とつづっていた。また、仕事がない頃は焼肉店でのアルバイトも経験。ちなみにバイト時代、店の常連客だった歌手の椎名林檎(40)と知り合い、本格的なデビューを果たした際はCHANELの財布を貰ったというエピソードも(『ナイトシャッフル』2012年6月3日放送)。

■エリート官僚役で新境地を開けるか?

 本人も自分が負けず嫌いだと自認しているようだ。テレビ情報誌の編集者は言う。

「自分は負けず嫌いで完璧主義者だとWEBマガジンで明かしていましたね。仕事をする中、70%でもいいと思われているとしたら100%で返したい性格だそうです。負けず嫌いな人は努力を惜しまず向上心が高いですので、逆境に直面しても諦めない不屈の精神がある。菜々緒の場合ですが、いつか悪女キャラが飽きられる日が来るかもしれません。それでも、持ち前の負けん気の強さで新しい道を切り開き、芸能界で息の長い活躍ができると思います」

ドラマウオッチャーの中村裕一氏も、彼女のこれまでの軌跡を振り返りつつ、今後の活躍について期待を寄せる。

「悪女役のイメージが強い彼女ですが、『逃げ恥』の野木亜希子が脚本を書いていた『主に泣いてます』(フジテレビ系/2012年)で薄幸な愛人役を演じたのが連続ドラマ初主演となります。以降、着実にキャリアを重ね、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系/2015年)の狂気を帯びた演技が注目を集めました。昨年は『Missデビル~』で主演を務めるなど、今ではすっかりドラマにはなくてはならない存在と言えるでしょう。その一方で素顔はとても気さくで、インタビュー対応も誠実だし話題も豊富。何より完璧なそのボディ同様、揺るぎない芯の強さを持っているので同性からの支持も高い。そんな彼女も今年でデビュー10周年。元号も変わることですし、新しいキャリアを開拓していくにはぴったりのタイミングだと思います」

 今期のドラマ「インハンド」で演じる役は頭脳明晰なエリート官僚ということで、悪女役ではないようだ。新境地を開けるか、注目したいところである。(ライター・丸山ひろし)

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