2017年もいろいろなニュースが世の中を騒がせたね。ニュースは、内容を知るだけでなく、自分の意見を持つことも大切だ。そこで、一つのテーマを取り上げて、正反対の二つの意見を紹介してみたよ。キミはどっちの意見に軍配を上げるか、考えてみてね。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』のキャラクター、コビンが、北朝鮮問題について朝日新聞論説委員の小村田義之記者に聞いてみた。

■北朝鮮には対話? 圧力? 専門記者に聞いてみよう!

コビン:核兵器はなくならないの?

小村田:核不拡散条約(NPT)では、核を持つアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国以外の国の核保有を禁じる代わりに、保有国は次第に核を減らすと約束している。しかし、実際にはなかなか減っていない。だから、核を持たない国が立ち上がって、核兵器禁止条約をつくったんだ。一方、インドやパキスタン、イスラエルのように、NPTに加盟せず、核兵器を開発した国もある。北朝鮮も、自分も核兵器を持って、対抗しようとしている。これにアメリカをはじめ国際社会が強く反発しているんだね。

コビン:北朝鮮とはこのままだと戦争になる?

小村田:北朝鮮だって、戦争を避けたいと思っているはずだ。アメリカの軍事力は圧倒的で、戦争になればきっと負けるからね。でも、緊張状態が続けば、いずれ戦争になってもおかしくない。

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AERA dot.編集部
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