■日本の「サザエ」 実は新種(2017年5月19日 岡山県)
国内でおなじみの貝「サザエ」は実は学名がない「新種」だったことを岡山大学の福田宏准教授(貝類分類学)が突き止め、発表した。
サザエは日本、韓国沿岸の種と、中国南部沿岸の種に大きく分かれ、とげの長さや並び方などで簡単に見分けられる。日本のサザエはこれまで1786年にイギリスの博物学者がつけた「トゥルボ・コーヌトス」とされていたが、福田准教授が原典を調べたところ、そのスケッチは明らかに中国産の特徴を備え、産地も「中国」と書かれていた。さらにサザエに関するほぼすべての文献を調べ、正式な学名がないことを論理的に証明した。准教授は日本沿岸のサザエを「トゥルボ・サザエ」と命名。5月16日、国際学術誌に掲載されて正式名になった。
■億単位の寄付で大学を支援(2017年4月20日 京都市)
大学の街・京都で、大手モーター会社・日本電産の創業者、永守重信会長による寄付金の行方に注目が集まっている。
2020年に工学部の新設を目指す京都学園大学を支援するため、3月、永守会長は100億円以上、私財を寄付すると発表。「税金はどう使われるかわからんが、寄付なら使い道がはっきりする。全部使ってあの世に行くということや。教育がいちばんいい」と話す。4月には京都大学に次世代モーターを研究する講座を開くために、日本電産として2億1千万円を寄付することも約束した。
すでに永守さんは14年、70億円の私財で府立医科大学にがん治療の施設を寄付すると表明。他大学も永守さんの動きに注目している。
※月刊ジュニアエラ 2017年8月号より
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