政治経験のまったくないアメリカ大統領が誕生した! ドナルド・トランプ新大統領は、どんな背景から生まれたのだろう? 世界のリーダー、アメリカが大きく変わり始めている。世界と日本はどうなる!? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、朝日新聞社「GLOBE」副編集長・大島隆さん(以下、大島)監修の解説を紹介しよう。

大島隆/朝日新聞社「GLOBE」副編集長。1972年、新潟県生まれ。2005~15年の間に、記者や大学研究員として計9年間アメリカで暮らす。アメリカ人の前妻との間の子ども2人がニューヨークに住む。
大島隆/朝日新聞社「GLOBE」副編集長。1972年、新潟県生まれ。2005~15年の間に、記者や大学研究員として計9年間アメリカで暮らす。アメリカ人の前妻との間の子ども2人がニューヨークに住む。

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 アメリカは日本にとって重要な貿易相手国。また、日本にはアメリカ(米)軍の基地がある。トランプ大統領の誕生は、日本にどんな影響を及ぼすのだろう?

■ステーキの値段は上がる? 下がる?

――トランプ大統領の就任は、ぼくたちの暮らしにも影響があるのかな?

大島:就任後さっそく、日本の自動車貿易は「公平ではない」と、日本を批判しているよ。今後、日本に影響が出る新方針を必ず打ち出してくるはずだ。TPPの離脱決定も、その一つだね。

――どんな影響があるの?

大島:TPPが発効すれば関税が下がって、加盟国からの輸入品が安く買えるようになるけど、アメリカの離脱で発効しないから、今までと変わらないよ。たとえば輸入牛肉の値段が下がってステーキを食べられる回数が増える可能性があったけど、それはなくなったということ!

――残念!

大島:でも、農家は安い輸入農産物と競争しなくてもすむから、ホッとしているはずだよ。それに日本にとってアメリカは世界で2番目に重要な貿易相手国なんだよ。

――えっ、そうなの? 1番目はどこの国?

大島:中国だよ。また、アメリカと中国も、お互いに大事な貿易のパートナーなんだ。トランプ大統領が中国に対してどんな経済政策をとるかも、日本に影響してくるよ。

■米軍が日本からいなくなる?

大島:そのほか、トランプ大統領は「日本に駐留する米軍の経費を、日本は全額負担すべきだ。応じなければ撤退もありうる」と主張しているよ。

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AERA dot.編集部
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