●玉川大学名誉教授・佐藤久美子さんに聞く

「ジュニアエラ」のキャラクター、コビンが英語でのコミュニケーションについて、英語教育の専門家、佐藤さんに聞いた。

――英語で話すのって、ちょっと緊張しちゃうな。上手に話せるコツを教えて。

 上手に話そうとする必要はないよ。大切なのは「伝わる」こと。それって日本語で会話するときとまったく同じことなの。

――えっ、そうなの?

 日本語でも英語でも、もじもじして小さい声で話すよりも、ハキハキした声で相手の目を見ながら笑顔で話したほうが伝わるよね。話す内容も相手のことを考えて、何をどういう順で話したら伝わりやすいか、みんなも普段から無意識のうちに考えているはず。

――確かにそうだね。英語だからって構えなくてもいいんだ。

 あとは言葉で通じない分、ジェスチャーで示したり、写真や絵、地図を見せたりしたほうが伝わりやすいこともあるよ。

――伝えるって、言葉だけじゃないんだね。

 その通り。自分なりにいろいろ工夫してみてね。英語を使ってプレゼンテーション、スピーチをするときや、会話をする相手と内容が予想できる場合は、会話のシミュレーションをして、事前に準備をしておくといいかもね。

――ボク、もっと英語で話したくなってきたよ。でも英語で会話をする機会があまりなくて。

 今、多くの学校にはALTがいるよね。英語の授業以外でも積極的にいろいろ話しかけてみるといいよ。

――そっか、今度一緒に給食を食べてみようかな。あと、ボクの学校ではときどき、外国から留学生が遊びにくることがあるんだ。

 それは絶好のチャンス。英語が公用語でない国のお友達でも、英語を学ぶ人は多いから、お互いの国についてぜひ話をしてみてね。

――今年の夏にはオリンピックもあるし、街にも外国の人が増えるはずだよね。知らない人に話しかけてみるのはどう?

 マナーさえ守ればもちろんOKよ。私のオススメは、外国の人がたくさんいる観光地で会話をしてみること。相手のことを聞きながら、日本のことを紹介できたらきっと喜ばれるはずよ。

――仲良くなって、友達になれたらいいな。

 共通の話題や趣味が見つかると、友達になりやすいよ。もし相手もOKなら連絡先を交換して、その後もメールやスカイプなどで交流できちゃうかもね。

――ワクワクするね。よし、思いきってチャレンジしてみよう!

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