(5)「ドッグレッグホール」って何?
ホールの中には、コースが途中で左または右に曲がっているものがある。こうしたホールを「ドッグレッグ(イヌの脚)ホール」という。イヌの脚が曲がっていることからつけられた名前だ。
(6)アメリカ大統領の特別ルール
以前のアメリカの大統領・アイゼンハワーは、ゴルフがとても好きだったが、心臓の持病があった。そこで、ボールがグリーンに乗った場合、そこから2打プラスすれば、カップにボールを入れなくてもOKという特別ルールが設けられた。ボールがカップに入るかどうかと緊張して、心臓がドキドキするのを防ぐためだ。
【東京五輪で輝け! 渋野日向子 選手】
1998年、岡山市生まれ。8歳でゴルフを始め、2018年、プロテスト合格。19年、世界のメジャー大会の一つ「AIG全英女子オープン」に初出場で優勝。メジャー大会を日本勢が制したのは男女を通じて42年ぶり2人目の快挙で、その笑顔から「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれた。
【東京五輪で輝け! 石川 遼 選手】
1991年、埼玉県生まれ。6歳からゴルフを始める。2007年、15歳(高校1年)で日本男子ツアー史上最年少優勝を飾り、「ハニカミ王子」と呼ばれた。08年1月にプロ転向。19年には史上最年少の28歳で生涯獲得賞金10億円を突破。
●オリ・パラのうんちく「IOCの第一公用語はフランス語」
国際オリンピック委員会(IOC)の公用語は英語とフランス語。ただし、1972年まではフランス語だけが公用語だった。「近代五輪の父」クーベルタンがフランス出身だったためだ。今でもフランス語が第一公用語で、英語より優先されている。
各大会では、二つの言語のほか開催国の公用語(東京大会なら日本語)も公用語として扱われる。しかし、世界中から集まる選手や報道陣、観客には、三つの言語ともわからない人もいる。そこで、東京都を始めとする各機関は、さまざまな言語の通訳を確保するほか、「多言語対応協議会」を設置し、国や自治体と連携して、外国人旅行者が快適に滞在するための取り組みを進め、交通機関や道路、ホテルなどの案内表示・標識をわかりやすくするほか、自動翻訳機などを使った民間サービスの導入支援も行っている。
ラグビーワールドカップでは、日本各地の人々が、各国代表の言語で国歌を歌うなどのおもてなしが好評だった。東京五輪・パラリンピックも言語を通じて世界中の人々と触れ合うきっかけとなることが期待される。
※月刊ジュニアエラ 2020年4月号より