私立小学校の受験を考えるとき、やはり気になるのはお金のこと。6年間でいくらくらいかかるのか、また世帯年収はどのくらい必要なのでしょう。『AERA English特別号「英語に強くなる小学校選び2022」』では、お子さんを私立小学校に通わせた7人の先輩ママに、教育全般にかかった費用や世帯年収、予想外の出費など、お金にまつわる“リアルな声”を聞きました。
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◇曽我部さん(仮名)
東京都・中学2年女子の母
[6年次の世帯年収] 約700万円
[6年間の教育費] 約700万円
「小学校入学に際しては、祖父母から100万円ほど援助してもらいました。公立小学校から中学受験する際の塾代とその苦労などを考えると、6年間の教育費は高くはないと思います。予想外にかかった出費はお稽古ごと。ダンスを習っていたのですが、年間で50万円ほど支払いました」
◇宮本さん(仮名)
東京都・中学1年女子の母
[6年次の世帯年収] 約1400万円
[6年間の教育費] 約900万円
「年長児の1年間、幼児塾でかかった費用は50万円ほど。入学前は学費の支払いで家計を心配していましたが、急な徴収金などはほとんどなく困ることはありませんでした。入学前の貯蓄はたくさんあるに越したことはないと思います。祖父母から100万円ほど援助してもらえたのはありがたかったです」
◇千葉さん(仮名)
東京都 中学1年女子の母
[6年次の世帯年収] 約1800万円
[6年間の教育費] 約700万円
「小学校受験のための幼児教室では、年長児の1年で約100万円を使用したと記憶しています。私服通学の場合、特に女の子は洋服代が意外とかかると聞くので、制服だったことで出費が抑えられた気がします。高校までの一貫校のため、通塾や受験なしで中学と高校に進学できる保証代と思えば、お安かったと感じています」
◇石野さん(仮名)
神奈川県・中学1年女子の母
[6年次の世帯年収] 約1000万円
[6年間の教育費] 約800万円
「幼児塾に通わなかったので、入学前の出費は抑えられました。入学前にはわからなかったのですが、高学年になるとサマーキャンプ、スキー合宿など行事費用の積み立てで年間15万円ほどの出費がありました。ほとんどの児童が補習程度の感覚で塾に通っていますし、塾代は想定しておいたほうがいいかもしれません」
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