「英検3級ならば有利、準2級を持っているとかなり点数が高くなります」(安田さん)

■試験科目が一つだけの「1科型」

 最近増えているのが、試験科目が一つだけの「1科型」の入試だ。

「受験勉強の負担を減らすために、国語か算数の1科にする学校が急増しています」(安田さん)

 清泉女学院、桜美林、駒込、目白研心、開智などが算数1科入試を導入。東京女子学園は国語、算数、英語、ICT探究(スマホ持ち込みOK入試)から一つ選択、東京電機大学は算数か国語の1科目入試を行っている。共立女子第二は、理科実験とレポート作成、結果考察発表の「サイエンス入試」を新設するなど、選択肢が広がっている。

 さらに「基礎学力入試」など、通常の2、4科型ではあるが、小学校の勉強をしっかり理解できていれば、塾に行っていなくても対応できる内容の入試を行う学校もある。

 従来型とは異なるさまざまな入試が実施されるようになり、幅広い受験生に中学受験が可能になったと言えるだろう。しかし中には、入学後に4科入試の生徒と成績の差がついてしまう生徒もいる。入学してからも、しっかりと学習に取り組むことが大切だ。

(文/柿崎明子)

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ライター 柿崎明子
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