鈴木 あ、うちの娘たちもやっています、替え歌。「かわいいだけじゃだめですか」という歌詞を「かわいいだけじゃイベリコ豚」に替えて、大爆笑してたり。ユーチューバーが歌ってたのが、学校ではやってるとか。

昔のアイドルとは関係が全く違う

木村 替え歌、人気ですよね。ほかにもCANDY TUNEの「倍倍FIGHT!」のダンスシーンでメンバーの琴未ちゃんが腕を振る様子がラーメンの“湯切り”に似ていると話題になって、ファンの方が投稿してくれた、ライブ中のメンバーの湯切り動画がバズったときには、公式からも湯切りバージョンの音源を配信して一緒に盛り上がりました。

鈴木 私たちの時代にもアイドルっていましたけれど、雲の上の存在というか、こうしてファンの遊びを一緒に楽しむ、みたいな感じはなかったから、驚きです。昔と今ではアイドルとファンの関係性が違うのでしょうか。

木村 そうだと思います。ものすごく身近な存在というか。とくにCUTIE STREETは中高生の女子のファンが多くて、デビュー当初は8割くらいがそうでした

リアルな「プリキュア」みたいな憧れの対象?

鈴木 子どもたちに人気の理由ってなんでしょうか?

木村 理由はつかめていなくて、私のほうが知りたいくらい。イベントにも小さい子から中高生の女の子が大勢来てくれるんです。小さい子は高確率でメンバーのコスプレをしているのも特徴のひとつです。

鈴木 アニメの「プリキュア」のリアルバージョンみたいな感じですかね。でも見ていてワクワクするし、キャラの活躍で元気をもらえるのかも。

木村 手の届かない存在じゃなく、SNSでも交流できるくらい近くにいる同年代のアイドルが、キラキラしてがんばっているのを見ていると、自分も元気になってポジティブになれるのが女の子のファンが引きつけられる理由かもしれないですね。

「かわいい」は自己肯定感を爆アゲする言葉

鈴木 自己肯定感が低いといわれてるZ世代ですが、身近なアイドルがポジティブに活躍しているのを見て、勇気づけられるということなのでしょうか。

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