英語ネイティブの教員が30人以上在籍していて、授業だけでなく受験対策や課外活動、教育プログラムの構築や実践なども担っています。一般生と帰国生が一緒に学ぶインターナショナルサイエンスクラスでは、英語の授業はレベル別に三つに分かれ、中級以上はオールイングリッシュ授業となります。帰国生が多数を占めるインターナショナルクラスでは、ホームルームをネイティブ教員が英語で進行。ネイティブレベルの生徒は英語に加えて数学、理科、社会もオールイングリッシュ授業で受講し、それ以外の生徒もこれら4教科は段階的にオールイングリッシュ授業に移行していきます。
中学3年次には、全クラスの希望者を対象としたオーストラリアでのターム留学(約3カ月)や、インターナショナルクラスの希望者対象のオーストラリアやニュージーランドでの長期留学(約8~10カ月)があり、高校2年次にはコース別に異なる国で学ぶ約6~10日間の海外研修に全員が参加します。
全員参加の海外研修や“英語版文化祭”も
2位の八雲学園(東京都目黒区)は1938年開校の八雲高等女学校が前身で、2018年に共学化しました。高校卒業までにCEFR(セファール)のC1レベル(英検1級相当)に到達することを目標に、中学では通常の英語授業に加えてオールイングリッシュの英語授業が週4回あるほか、毎年12月の英語版文化祭「英語祭」など、さまざまな英語関連行事が開催されています。
1999年から実施している中学3年次のアメリカ海外研修では、全員がアメリカ西海岸にある研修センター「八雲レジデンス」を拠点に2週間滞在し、UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)での授業のほか、姉妹校との交流や地元小学校の訪問、市内観光などを体験します。高校生の希望者が対象のアメリカ海外研修は1982年から行われているほか、2014年からは高校1年生を対象に、3カ月間のアメリカ留学を中心に、出発前事前学習と帰国後事後学習を合わせた「9カ月プログラム」を実施。また、高校の成績や英語力を基準として、アメリカやイギリス、オーストラリアの協定大学の推薦入試を受けられる海外協定大学推薦制度(UPAA)を導入しています。
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