ただ、最近は海外の留学生が日本にも来ているので、積極的に英語で話しかけるように子どもたちには言っています。
学校で海外からの留学生を短期間ホームステイさせるプログラムがあったときには、わが家に泊まってもらったりもしています。
子育ては自育。だからこそ楽しんだ者勝ち
――お子さんたちには「こうなってほしい」というイメージはありますか?
それはまったくありません。子どもは私のものではありませんから。
サポートはするけれど、切り拓いていくのは子ども自身。「自分で考えて、自分で決めて進んでください」って伝えています。
――すでに子離れしているんですね。
というより、意識的に子離れしなくては、と自分に言い聞かせています。
長女が生まれたとき、あまりにもかわいくて「このままだと子どもに依存する重たい母親になってしまいそう」と怖くなり、専業主婦になりたかったのですが、社会とのつながりを保つべく仕事を続ける決心がつきました。
――お子さんたちが夢をかなえるためには、まだまだ大変な日々が続きますね。
子どもたちが本気だから、私も本気でやっています。私ががんばれているのは、子どもたちががんばっているから。
子育てって自育ですよね。こんなにも自分の思い通りにならない日々って、人生にそんなにないですから、楽しんだもの勝ちです。
「子育てさせてくれてありがとう」の気持ちでやっています。
(取材・文/神 素子)
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