「子どもの人数にかかわらず、ご夫婦で子どもを『こういうふうに育てていきたい』と、子育てのベースをきちんと話し合っておきましょう。これがあると、どうしようか迷ったり悩んだりしたときに、道しるべになるのです」
また、日常「こんなとき、うちならどうする?」ということを子どもと話し合って決めておくことも、子育てに有効です。
「家族みんなでルールを作れば、誰も文句はいえませんね。でも、そのルールは交通ルールではありません。状況に応じて家族で変更を話し合うなど、フレキシブルでいいのです」
きょうだい子育てで気をつけたいこととは?
きょうだいっ子で気をつけたいのは、親がポジションで子どもをコントロールできてしまうことです。
「とくに、上の子に多いのではないでしょうか。『お兄ちゃんなんだからがまんしなさい』という具合です。時には年功序列といった解決の手段もあるので、これがすべての場面でNGとは思いません。でも、がまんをさせたのならそのあとにきちんとほめたり、こっそり好きなお菓子をあげたりと『報われるがまん』にしてあげるといいですね」
ほかの子どもを見ることでわが子が見えてきます
小崎さんは、ほかの家庭の子どもを見ることをすすめます。学校行事は絶好の機会。
「『子ども』の全体像と、その中にいる『わが子』を見ることができます。きょうだいっ子なら、家の中では見られない、『個』としての一面や表情に気づくことができるでしょう。自分の子どもしか見ていないと、無意識のうちにそれがスタンダードモデルになってしまいます。ですから、たくさんの子どもを見ることは意義があるのです」
(取材・文/AERA with Kids 編集部)
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