子どもの性教育は、いつから何をしたらいいのか悩むもの。男女のきょうだいのお風呂や、プライベートゾーンを隠さないわが子についてのお悩みに、助産師あいこさんがアドバイス。子育て・教育情報誌「AERA with Kids2024年冬号」(朝日新聞出版)から紹介します。
A 誰かが「嫌」と言ったらお風呂は別々に。体は全パーツが大切であることを伝える
「お風呂の問題は、性別や年齢を問わず、NOが最優先。気持ちを聞いて、選択肢を与えてほしい」
と助産師あいこさんは話します。同性同士でも同じ。
「体の変化が現れてきたら、『一人のところでお着替えしてね。一人でお風呂に入るのはどう?』と提案してみてください。思春期は体の変化から始まり、後から心の変化がきます。本人が小さな子どもの感覚のままの場合もあるので、親御さんから声をかけてください」
大切なのは、保護者の配慮と子どもの気持ちを聞くこと。
「ふだんから絵本などで人の体について学んでおくといいでしょう。プライベートパーツは『口、胸、お尻、性器』と限局せず、体全体がプライベートなもので、見られたり、触られたり、見せられたり、触らせられたりして嫌だと感じたら、仲の良い人でも嫌だと言っていいことを教えてください。体のどこに誰が触れるのか、決める権利は、『自分』にあります」
※質問アンケートは、子育て・教育情報誌「AERA with Kids」(朝日新聞出版)、AERA with Kids公式LINEおよびインスタグラムで2024年10月3~9日に実施。
(取材・文/越膳綾子)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 冬号 [雑誌]
朝日新聞出版
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