――お子さんの存在が、励みになったんですね。

 そもそも離婚当初、息子は妻と暮らしていたのですが、紆余曲折を経て僕と暮らすようになったという経緯があるんです。離婚から半年ほど経って、久しぶりに会えることになった日は、息子の声を聞いただけでジーンとしました。だから、息子と一緒に暮らし出したときは、大変なことになったと言うより、「これでやっと一緒に暮らせる」という安堵の気持ちのほうが大きかったんです。

息子は私立校の特進クラスに在籍

――現在、高校生になった息子さんとはどのような関係ですか?

 食事のときには「今日は学校どうだった?」とか多少会話はしますが、お互いのことをたくさん聞くわけでも、自分のことをたくさん話すわけでもありません。僕は僕で仕事を頑張っているし、息子は息子で興味のあること、得意なことを頑張っている。今はそれでいいんじゃないかな、と思っています。

――息子さんは中学受験で私立校に進学し、現在は高校の特進クラスに在籍しているそうですね。

 勉強は好きですし、成績もいいですね。特に数学が得意で、自分で問題を作って先生に見せたりしているみたいです。あとは将棋が好きで、学校に将棋部を作って活動しています。僕は数学も将棋も全然わからないので、息子から話を聞いても「へぇ、そうなの」「ふうん、よかったね」なんて相槌をうつくらいしかできないんですけど。

塾選びと授業料支払いが僕の役割

――塾通いや大学受験について親子で話すこともあるのでしょうか?

 息子は自分のことは自分で決めるタイプで、将来やりたいこともある程度はっきりしています。進路については僕は詳しくアドバイスできないので、学校や塾、あとは僕の母に相談しながら進めています。

 ただ、塾選びについては、僕が手伝いました。息子の希望の進路から逆算して「この大学に行くなら、この塾が合格実績があっていいんじゃない?」って。僕にできるサポートは、塾に関する情報収集と授業料の支払いですね。

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