――出産は立ち会えましたか?
立ち会えなかったのですが、病院には付き添っていたので、生まれてすぐに抱っこできました。赤ちゃんの小ささにびっくりして、上の子たちが生まれたときのことを思い出しました。
――お子さんたちの反応は?
「かわいい!」って、赤ちゃんを囲んでみんなすごくいい表情をしていました。次女は絶対嫉妬すると思っていたんですけど、実際はまったくなかったですね。今も本当にかわいがっていて、学校から帰るなり「起きてる?」って確認して、遊び相手になってくれたり、お手伝いをしてくれたり。家のことも前よりやるようになったかもしれないですね。家族みんなで3女をかわいがって育てているという感じです。
長女は生後2カ月で手術
――ご長女は国の指定難病にかかっていたことを公表されています。いつごろわかったのですか?
妻のお腹にいたときから、指摘されていました。生まれてきたことによって、娘に大変な思いをさせてしまうかもしれないと考えたこともありました。でも早く見つかったのが、結果的にはよかったんです。生後2カ月のときに手術を受けることができましたから。退院の日に医師から「この病気は15年間異常なしで初めて完治といえます」と告げられました。
――その後の生活は病気による影響などはあったのでしょうか。
普通に生活はできました。疲れやすいところはあったので、無理をさせないようにというくらいで。定期検査が最初は月に1回、そこから3カ月に1回、半年に1回、1年に1回と間隔があいていきましたが、検査結果を聞くときは毎回ドキドキでしたね。とにかく1年1年、無事に育ってほしいという思いが強かったです。
――岩隈さんはどのようにサポートされてきましたか?
初めての子だったこともあって、妻に「大丈夫だよ」と声をかけるくらいしかできなくて……。毎回の検査を泣かずに乗り越えた娘、それに付き添った妻が、本当にがんばってきたと思います。
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