「めんどくさい」=脳の負担。負担を減らしてあげよう!

 子どもの脳の負担を軽くするには、どうしたらいい? 菅原さんに聞いた、4つの工夫をご紹介します。

負担1)見通しが立たない→「下見」をする

 脳は、次にどんな作業をするのかわかりにくいと負担がかかります。「一つの行動が終わったら、次に作業をする場所に行って、どんな作業をするのか脳に『下見』をさせましょう。これだけで、見通しが立ってグンと着手しやすくなるのです」

負担2)新しいこと→自動化する

 脳は、とにかく「新しい」ことを避けようとするもの。「そこで、脳は状況に合わせた一連の行動パターンを自動化します。これが“習慣”。こうしてエネルギーの消費を抑えるのです。しかし、望ましくない行動も勝手に自動化してしまいます。自分にとって望ましい行動を、脳に自動化させるように仕向けましょう」

負担3)行動の切り替え→生活の流れを見直す

 作業の順番を記憶するのも、脳の特徴。そのため、一つの作業が滞ると、その後の作業はすべて遅れてしまいます。「滞りがちな作業をすんなりできる作業の後につなげると、子どもにラクな流れができます」

負担4)一度にたくさんのことをやる→ひとつずつやる

 やることが山積みの時こそ、脳に見せる課題はひとつずつ。結果、確実に完了できます。

(取材・文/AERA with Kids編集部)

わが子が「ストレスに負けない大人」になるために、親ができる5つのことは?
AERA with Kids 2024年 秋号

AERA with Kids編集部

AERA with Kids 2024年 秋号
著者 開く閉じる
AERA with Kids編集部
AERA with Kids編集部
1 2