――パパが仕事に向き合う姿を子どもたちにも見せてきて、よかったと思うことはどんなことですか?
純烈はグループなので、みんなで働く、みんなで物を作ることの大切さみたいなものは、幼いころから見てきてるから伝わってるんじゃないですかね。
あと、健康であるだけで大成功ということも。子どもたちから「成功するには、お金持ちになるにはどうしたらいい?」と聞かれたときも、この話をしたんですけど、芸能界って才能がある人、上手い人、イケメンはもう山ほどおる世界なので、そこで勝負しようとしても難しい。だから純烈は、そういう人らが油断したり、慢心したりするスキを突くしかなかったんです。つまり、ただひたすらに、愚直に一歩ずつ頑張って積み上げていくしかなかった。そうなると心身ともに健康であるってことは本当に大事なことで。
うちの子どもらは長女に限らずみんな健康なので、この先どんな道に進むにしても、とにかく毎日休まず、遅刻もせず、自分の仕事をさっさと済ませて、健康じゃない人の分も手伝ってあげるとか、人の悪口を言わず、信頼を裏切らずに積み重ねていけば、絶対にチャンスに恵まれる。それを10年続けられたら、ものすごく信頼されてものすごく出世できるよ、と。それは俺が身をもって実証してるから、子どもたちにも伝わってるんじゃないかなとは思います。
(取材・文/大道絵里子)
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