非認知能力とは数値化されていない力のこと。コミュニケーション力や協調性、目標に向かって頑張る力、困難からしなやかに立ち上がる力などをいいます。「生きていく力」といってもいいかもしれません。
大人がつまらない「評価のまなざし」を持ち込まない
以前、あるフリースクール主催の講演に行ったときのことです。小学生の男の子が鯛をさばいてお刺身にして出してくれました。その見事だったこと! 彼は一人、YouTubeで魚のさばき方を学んだそうです。
どんな子も「知りたい」「わかりたい」と思ったことには時間を忘れて集中し、学んでいくようになります。大人がつまらない「評価のまなざし」を持ち込まなければ、いきいきと遊び・学び、探求します。逆にいえば、良くしようという大人のアドバイスが、子どものやる気を奪うのです。子どもの好奇心の芽をつまないように心がけましょう。
子どもは「こんな自分で大丈夫」と思えたら、自然と意欲がわいて歩き出します。親が子どもをどこまで信じられるかにかかっているのです。
マンガでわかる! 学校に行かない子どもが見ている世界
西野 博之,來來珈琲店
著者 開く閉じる