小島よしおが「漠然と未来に不安がある」という高1に伝えたい、不安を味方につける方法とは？

気持ちも言葉も磁石

　あと、気持ちや言葉って磁石みたいなところがあるなあ、ってよしおは常々思う。ポジティブなことも、ネガティブなことも。芸人さんは「何か面白いことないかな～」って言う人が多いイメージ。だからこそ、いろんな面白い話をあつめられるんだろうなあ、って。

　ねるちゃんは「漠然と未来に不安が芽生えています」と言っていたけど、ずーっとそのことばかり考えちゃっている時間はないかな？　さっき話したように不安を味方につけることができたらいろんなサポートをしてくれる存在だけど、「不安だなあ」ってことだけを考えたり口に出していたりしたら、そういうことがどんどん増えていくような気がするよ。

　よしおも言葉や考えにすぐ引っ張られちゃうから、最初に話したような今抱えている不安は、意識してあまり言わないようにしているよ。だから、環境問題への不安に対しても「不安だな」って思うことはもちろん大事だけど、「じゃあ自分にできることをやっていこう」ってアクションに変えていければいいよね。

悲しいニュースからはちょっと距離を置いて

　それに今は、不安がたくさん見える時代だと思う。SNSの発達で、あることないこと、本当にいろんな情報が入ってくるからね。それで心が焦ったり疲れたりすることってたくさんあるみたい。

「共感疲労」って言葉は知っているかな？　自分以外の人の苦しい状況に共感しすぎて、自分自身も疲労やストレスを感じてしまう状態のことを言うんだ。悲しいニュースとかはもちろん、SNSの強い言葉とかも当てはまるかな。だからちょっとそういうものから距離を置いたりするのも、不安を考えすぎないポイントだと思う。

　進路に悩んでいるようだったら、情熱をもって仕事に取り組む人や企業を特集したドキュメンタリーなんかを見るのがおすすめ。テレビ番組だったら、「情熱大陸」とか「ガイアの夜明け」とかね。よしおは一度「情熱大陸」に出してもらったことがあるんだけど、番組の裏テーマが「見た人が明日から元気になれる」って聞いたよ。いろんな仕事を知ることができるし、パワーももらえて不安と向き合うヒントにもなるかも。