こんにちは。編集部員の曽根です。朝夕すっかり秋めいてきましたね。
みなさんはこの夏どんな思い出ができましたか?
私は英語好きな6歳の娘と、オーストラリアへの母子留学に挑戦しました。
2週間ちょっとの豪州滞在をレポートしたいと思います。
8月の豪州は冬。あたたかな陽光の下、肌を刺すような冷風が吹いていました。
滞在は、民泊サイト「Airbnb」で見つけたホストのご自宅。
私は、食事作り、レンタカーでの送迎、掃除、洗濯、買い出し、また送迎……と、日本と変わらない「母タスク」に追われる日々。
慣れない土地で気を張っていたせいか、週末はぐったりしてしまいました。
娘が通ったのは、ブリスベン郊外北部の現地校です。
「プレップ」と呼ばれる就学前クラスに入ったのですが、クラスに日本人は娘一人。
マイノリティーの立場を経験することで英語力はもとより度胸や対応力がついた気がします。
時間割は、日本の幼稚園とはずいぶん異なります。
毎朝のホームルームのような時間の後、MathematicsやHealth & PE(保健体育)、Scienceなど、6時限まで授業を受けます。火曜にはJapaneseの授業もありました。
絵日記などのワークを展示したり、頑張った子は紙製のメダルがもらえたり。
子どものやる気を高めるための、さまざまな工夫がなされていました。
プレップ生は登校時、親が教室まで付き添い、担任に引き渡します。
ある朝「目からうろこ」の新しい発見がありました。
それは、教室の入り口に貼られたシンプルな問いかけです。
“ARE YOU LIVING ABOVE THE LINE?” (境界線より上で生きていますか?)
クラスの行動指針か、教育方針のようです。
境界線「Line」より上は、前向きでポジティブな状態ですね。
反対に下側はとってもネガティブ。
調べると、外国の企業研修やビジネスパーソンの間ではよく使われる概念のようです。
「The Lineより上にいるのか、下にいるのか?」
このメッセージを目にしたとき、先生方は子ども一人ひとりを社会の構成員として信頼し、子どもの主体性を育てることを大事にしているのだ、と感じました。
日本の教育では「あいさつをする」「先生の話を聞く」「親切にする」など集団の調和を重んじます。
それもすばらしいのですが、子どもの責任感や自律心を育てるオーストラリアの教育にもとても感動しました。
子育てにも生かせそうです。
親の私も常に「Above the line」にいられるよう心掛けたいものです!
2学期からも仕事も子育てもがんばります!!!
(編集部・曽根牧子)