それはもう、子どもたちの「ママ、かわいい」という言葉です。(声を高くして)「ママ、ネイル塗ったの? かわいいー!」「ママ、そのメイクかわいい」なんて、すぐに気づいてくれる。そしてほめてくれるんです。たまりません。
特に長女は、私のことをすごく観察していて、ちょっとしたことですぐにほめてくれます。髪やメイクだけでなく、おしゃれな服を着ていると「その服かわいい」って。夫も言ってくれないような言葉を、惜しみなく投げかけてくれる(笑)。私は自尊心が低いので、本当にそれがうれしいし、励みになります。ですから、最近は私の方から「ママ、かわいい?」って聞くようになってきました(笑)。
ちなみに「ママがいちばんおもしろい!」と言ってくれることもあるのですが、私に怒られたときは真逆になります。(声を低くして)「ママ、全然おもしろくない」「ぜんっぜんかわいくない」って(笑)。でも、それもうれしくて支えられています。
思わず笑ってしまう、姉妹の小競り合い!
――毎日がにぎやかそうです。
にぎやかというか大変というか。毎日、女子の小競り合いを見ています(笑)。それもとてもかわいくて、楽しくて。
先日、私が長女を叱る場面がありました。すると、長女は自分の隣にいた妹に小声で「『ママ嫌い』って言いな」とつぶやいたのです。自分では言わない。すると妹が、私に向って「ママ嫌い」って言うんです(笑)。
そんな様子を見て憎めないし、なんだかかわいいし、思わずプッと笑ってしまう。許せてしまうんですね。この言動の根本には、「寂しさ」があるんだろうなと感じるのです。怒られて「寂しい」という気持ちの裏返しで、彼女は彼女なりに一生懸命なんですよね。
「ママ、うざい」なんて言われる日がきたら……
―――妹ちゃんはどんな女の子ですか?
次女は、長女とはまったくちがうタイプ。いつも冷静なんです。先日、カフェで娘たちとごはんを食べたときのことです。セットについていたりんごをさっさと食べてしまった長女が「もっと食べたい!」ってぐずりだしました。
次のページへうざい…と言われたら