西村さんがアドバイス 塾選びの6つのポイント

 大小合わせて選択肢が豊富な塾探し。わが子が負担なく第1志望校の合格に向かって伸びていく場所を見極める際の注目点を、中学受験のプロ家庭教師でもある西村さんに聞きました。

POINT1 教室見学や無料体験などに訪れ子どもたちの表情をチェックする

 多くの塾が教室見学や無料体験、説明会の場を設けている。その際には授業の内容や指導体制などに加え、通っている子どもたちの表情も確認したい。

「子どもたちの表情は先生との関係で決まってきます。笑顔が多ければ、塾での勉強が楽しい証拠。子どもと先生の会話が多いかもチェックしましょう」(西村さん、以下同)

 POINT2 週に何回通い、授業時間はどれくらいかを確認し子どもの負担を考える

 小学校が終わった放課後に塾に通うのが一般的。子どもたちが学校生活で目に見えない疲労を抱えている日もあるだろう。塾で過ごす時間が長いのも良しあしだ。

「授業を含む拘束時間が長い塾は、親としては面倒を見てもらっているので楽かもしれませんが、子どもは負担になる場合もあります。集中力が続かない日もあるでしょう」

POINT3 移動だけでわが子が疲れないように塾はできるだけ自宅に近い場所で探す

 多くの塾は5年生から週3回の授業を行っており、20時ころまで学ぶ形が基本だ。大人でも同じくらいの時間まで働くのには体力が要る。そこに塾への行き帰りの時間が加わることを忘れてはいけない。

「自宅から塾までは片道30分以内を目安にしましょう。長くても45分まで。それ以上の時間だと、移動だけでお子さんが疲れてしまいます」

POINT4 教室見学などでは全容を知る校舎長に話を聞き、入塾後の対応を確認する

 教室見学や無料体験、説明会の場に足を運んだ際は、その塾の雰囲気を感じるだけでなく、入塾後の対応などについて実際に質問するとよいという。

「『勉強についていけない場合、何かしていただけるのでしょうか』などと尋ね、その返答が誠意あるものに越したことはありません。できれば指導方針を把握している校舎長に聞くのがいいと思います」

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