どうも、最初に簡単なあらすじを書き、そのあとから自分の感想を書くのが基本的なセオリーです。ただし、その感想は「おもしろかったです」ではありません。「感動したこと」「疑問に思ったこと」「主人公と自分が似ていると感じたこと」など、感想にもいろいろあるのです。子どもだって本を読みながらさまざまな感情を味わっているはず。その感情をどれだけ引き出せるかが、読書感想文の質を決めます。

 子どもの感想を引き出すには、インタビュー形式がおすすめです。せっかく出てきた言葉を忘れないように、メモや録音をしておきましょう。それをつなぎ合わせて文章にするのですが、私はよく清書する前にメモを見ながら声に出して文章を読み上げます。アイフォンのSiriなど、音声を文字起こししてくれるアプリを使うと、それが下書きになります。パソコンでタイピングができる子なら、先にワードで打ってみてから手書きで清書するのもおすすめです。

 読書感想文は、頭の中にある漠然としたイメージを言語化していくための大切な練習です。最初は親にフォローしてもらっていても、書き方がわかればいちいち親に聞いてもらうのはめんどうになるもの。手伝うのは最初だけです。

マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください

中島美鈴,あらいぴろよ

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