「うちの子の興味はどこにある?」自由研究で好奇心を育てよう

 自由研究のテーマは、夏休みのスタート時点で決めておくことをおすすめします。なぜなら、そのほうが自由研究も夏休みも有意義になるからです。たとえば観察日記をつける場合、夏休み初日から観察すれば40日近くのデータをとることができます。日数が多いほど深く知ることができますし、研究そのものの価値が高まります。

 図画や工作もそうです。夏休みに海に行く予定があるなら、「貝殻を使った工作にしよう」と先に決めておけば、必要な貝殻を海でしっかり集めてくることができます。子どもの描きたい絵が描ける場所に、家族でスケッチツアーに行くこともできます。夏の計画がふくらむのです。

 親は、夏休みが始まる少し前から、子どもの興味のありそうなテーマを考えておくといいでしょう。 情報を集めたり研究結果をまとめたりするときも、親の手助けは必要です。といっても親が手とり足とり教えるのではなく、「この本で調べるといいよ」「こういう構成はどうだろう?」というアドバイスをしていくだけで十分。だいたいの構成が決まったら、ママ、パパは昼寝しながら完成を待ちましょう。お出かけするのでもなく、そばで口出しするのでもない。困ったときには声をかけられる場所でぐうぐう寝ているママやパパがいいなぁと、私は思うのです。

作文に必要なのはセンスじゃない。文章構成の基本知識

 子どもの読書感想文にありがちなのは、あらすじをダラダラ書いて「かわいそうだと思いました」「おもしろかったです」と感想をひと言つけ加えるだけの作文です。「うーん、なんか違うのよね」と感じても、親だってどうアドバイスしていいかわかりません。「私も文才ないしね」と思ってしまうのですが、違います。文章の書き方には、基本的なノウハウがあるんです。自由研究同様、参考書をさがしてみましょう。

 図書館や書店に行くと「読書感想文の書き方」などの本が必ずあります。これで読書感想文の文章構成を学ぼうではありませんか。私も学びました。

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