学校の帰り道に形探し、数探し　算数のプロが小さいころにやっていた“遊び”とは？

横山　横断歩道から植木算？　すごいね。たしかに偶数や奇数みたいな数感覚は体で感じる部分があるよね。家の中だとどう？　ぼくはよくドミノ倒しをやってた。部屋中に並べて巨大ピタゴラ装置を作って、階段でどれくらいの間隔で置けばいいかを試行錯誤してたんだよね。

吉田　ぼくもドミノ遊び好きでした。うまく倒れると爽快で！

横山　算数ってそもそも生活を便利にする視点も含めてまとめられた教科だから、遊びでも買い物でも、結構無意識のうちに算数を使ってるよね。今回はいろいろなシーンの中から「道中編」「おうち編」の算数体験を紹介します。ぜひ楽しみながらやってみてください！

算数力を身につけられる体験【道中編】

　歩いているだけで高学年の「速さ」が理解できる⁉　距離、時間、数、形など、道中で体験できる算数を見てみましょう。

■1分歩いたら何メートル進む？　スマートフォンで測ってみよう！

〈距離感覚・基準値を知る〉

　1分間に進む距離を測ってみよう。これを知っておくと「駅まで〇m」という標識を見た時に「大体何分で着くな」と予想がついたり、「〇分かかったから家からの距離は大体〇m」とわかったりします。地図アプリの距離スケールを参考にざっくり捉えるのがコツ。

■電柱と電柱の間を○歩で行くミッション！

〈見積もる力・数感覚〉

　電柱と電柱の間の距離を見て「○歩で行ってみよう」と見積もって挑戦するミッション。自分の歩幅は普通でいいのか、ちょっと広めに歩くのかも考えてその歩数に近いほうが勝ち。かけ離れた歩数だとゲームにならないのでイメージ力も問われます。

算数力を身につけられる体験【おうち編】

　料理、お風呂など家の中は「実感できる算数」の宝庫。特に単位感覚をつかむ素材が豊富なのでぜひ試してみて！