これをふまえて、子どもたちには「誕生日とか、誰かを喜ばせるサプライズはいいけれど、サプライズ以外で大人との秘密事はいけないよ」と話しているのです。大人が「このことは秘密だよ」ということは、とても危険なこと。「秘密」や「内緒」というワードにフラグが立つように、娘たちが幼稚園のころから伝えています。 

性教育は、親が子どもに「招待状」を出しましょう

――子どもから性的な質問をされたときに、うまく答える自信がありません。

「性教育」といっても、いきなりセックスの話をしようというわけではありません。まず「なにを質問してもいいんだよ!」という、親子のオープンな関係をつくることが第一歩だと思います。

 とはいえ、子どもがなにか性的な話題を聞いてきたときに、思わず「え、どこで聞いたの?」「なんでそんなこと知ってるの?」と動揺してしまう場面ってありますよね。それもすごくわかります。親として当然気になりますから。「ママ、中絶ってなに?」なんて聞かれたら「えっ、なんでそんな言葉を知ってるの?」って速攻で返してしまいますよね。

 でも、こんなふうに質問で返すと、子どもは「あ、これはお母さん(お父さん)に聞いちゃダメなことなんだ」と思ってしまうといわれます。すると、そこからは一切性的な話をしなくなってしまうでしょう。そうなったら、なにかあったときに……たとえば、ある程度の年齢になって、好きな人とセックスのようなことをしたけれど、その後「生理がこない」など。子どもが誰にも相談できずに思い悩んでしまうというような状況は、とても怖いことですよね。

 ですから、そこはグッとおさえて「よく知ってるね」とまず受け入れましょう。「中絶」について教える、教えないはその時点の判断でいいと思います。でも、どちらにしろ、子どもがちゃんと質問してくれたことに関しては、オープンな気持ちで受け入れることを大切にしたいですね。

 どう答えたらいいのかわからないときは「おっ、それは大切な質問だね!でもちょっと待って、お母さんはまだきちんとした知識を持っていないの。ちゃんと調べて説明するから、待っててね!」と、その場はそれでいいと思うのです。

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