編集部の小林です(中1、小2姉妹の母)。みなさんのお子さんは虫が好きですか? わが家では小2の次女がダンゴムシにハマっています!
きっかけは小学校からの帰り道に友達とダンゴムシを見つけたこと。ダンゴムシをとるのが得意な友達がいるらしく、たまたま持っていたビニール袋に数匹を入れて持ち帰ってきたのです。その“物体”を見た瞬間に頭がクラクラしました。
「飼いたい。ねぇ、飼っていいでしょ?」。
かわいく次女は主張してきます。決して虫が得意ではない私……。「ダメ。戻しておいで」。その言葉が喉まで出かかりましたが、「子どもの“好きなもの”を親が拒否していいのか。“好き”の芽をつんでしまっていいのか…」と葛藤の末、玄関先のバケツに入れてお世話することに。「毎日自分でお世話する」ことを条件にしました。
ところが、飼い始めて早々に数匹は天国へと旅立ってしまいました。ダンゴムシはじめじめした環境が好きなのですが、まったく知識がない私たち親子は、乾いた土と落ち葉で育ててしまったのです。ショックを受ける娘……。そこからは毎朝、土の乾き具合を見てはせっせと湿らせています。
ダンゴムシブームはすぐに終わるだろう。そう、高を括っていました。ところが、たびたび帰り道で捕獲しては持ち帰り、先日はとうとう30匹(!)を袋に入れて持ってきました。どうやら、学校の休み時間にも友達とダンゴムシを探しているようです。なぜそんなに好きなのか? 見た目が「かわいい」のだそうです。決して虫全般が好きなわけではないようですが、ダンゴムシは別。丸まって捕まえやすいところもポイントです。
「そんなに好きなら」と、ダンゴムシの本を借りに図書館に行ってきました。自分で買ったものもあります。
ダンゴムシは意外と人気なようで、近くの大きな図書館には絵本や図鑑のような本がたくさんありました。児童書コーナーだけでなく、大人向けの本コーナーにも数冊あります。
「青いダンゴムシは病気なんだって」「この色のダンゴムシかわいい!」「オスとメスは見た目がこんなふうに違うのか~」「にんじんが好きなの?」など発見がいっぱい。娘が特に気に入ったのが、写真手前の大人向けの図鑑2冊です。ふりがながないので、大人が読んであげる必要がありますが、ダンゴムシの種類がかなり詳しく載っています。
一緒に本を読んでその生体を知るうちに、最初は苦手だった私もいつの間にか慣れてきて「かわいいかも…?」と思えてくるから、不思議です。(もちろん今でも集合体は直視できないですが)。なんなら、道端で一緒にダンゴムシを探すことも。
「うちのダンゴムシも赤ちゃん産んでほしいな」と娘が言うので、本を参考に飼育環境を整えることが次なる目標です。子どもがいなかったら絶対にすることのなかった「虫を飼う経験」。自分なりに楽しめたらと思います!
(編集部・小林佳世)