幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
はりねずみのルーチカが住む、フェリエの森に、雨の季節がやってきました。植物がしっとり濡れ、甘い香りのする雨上がりの朝、ルーチカは紫陽花のそばで虹色にかがやく卵を見つけます。「いったいなんの卵だろう」と妖精のノッコのところへ持っていきますが、わかりません。そのときぱりぱりっと殻にヒビが入り、中から顔をのぞかせたのは「そらうお」の赤ちゃんでした。
そらうおは、大空を泳いでやってきて雨をもたらす大きな魚たち。ルーチカは、赤ちゃんを「ちびうおくん」と名付けてかわいがるのですが、いつか仲間の元に返してあげなければと思います。そんなある日、ちびうおくんとかくれんぼをして遊んでいると、雨の気配とともにそらうおの群れが近づいてきます……。
10年以上続くロングセラー「はりねずみのルーチカ」シリーズ(小学3年生からおすすめの読み物シリーズ)をもとに誕生した、1年生から楽しめる「低学年版」シリーズ第1冊目です。
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