篠原麻子【スポット3：ホテルニューグランド】約100年の歴史をクラシックホテルで体験！
明治時代、貿易や技術指導に訪れる外国人のために、横浜には次々とホテルが開業しました。にぎやかな風景が一変したのは、1923年。関東大震災によって一帯はホテルも街も、がれきの山になってしまったのです。
ホテルニューグランドは震災から4年後、復興を願う政財界や市民の熱い思いによって建てられました。鉄骨鉄筋コンクリートの重厚な西洋建築の中に東洋風のエッセンスがちりばめられた建物は、国内外の人から愛されます。
「あのダグラス・マッカーサーも、戦前に新婚旅行で泊まった記録があるんだって。もしかしたら、お気に入りだったから占領後に最高司令官の宿舎にしたのかもしれないね」
そう馬屋原先生が言うように、終戦から7年間、ホテルの建物は連合国軍に接収されています。開業時から変わらないおもてなしの精神で、ドリア、ナポリタン、プリンアラモードといった名物料理も生まれました。ホテルニューグランドは今も、国際都市横浜を見守り続けています。
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