よく「PTAに入らないと、卒業式などの行事でPTAから贈られる記念品を、うちの子だけもらえないのでは」と心配する声を聞きますが、PTAはその学校のすべての子どものために活動する団体です。会員家庭の子どもだけを対象にした活動があるなら、それはやはりおかしなこと。学校とPTAが個人情報を適切に取り扱っていれば、PTAが非会員を特定することはできないはずで、本来起こり得ないことだといいます。
一方、改革までやるパワーはないとしても、「おかしい」と声をあげることが、改革のきっかけにつながる可能性もあります。例えば一般会員や非会員として入会方法の整理などをPTA本部に促してもいいですし、「こんな例があるらしい」と意見を言ってみるのもありだそう。「子どものために何かやりたい」という保護者の思いがいい方向に動いていくことを願うばかりです。
(取材・文/竹倉玲子)
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