2)小学校と中学校の連携がとれていない

 小学校と中学校で英語を教える先生の交流は非常に限られているため、申し送りや連携をすることができない。そのため、コミュニケーション重視の小学校英語から、読む力を求める中学英語へのシフトがうまくいっていない。

3)思春期に入り、授業への気分も変わる

「英語で自己紹介をしよう」「自分の家族について話そう」といったアクティビティーが幼稚に感じられる時期。恥ずかしさが勝り、積極的に授業に参加できない子もでてくる。これは英語力の問題ではなく、思春期の問題。

4)文法に不慣れなため、難しく感じてしまう

 中学校から始まる品詞や語順の説明に、とまどう子が一定数でてくる。文法には理屈があり、まずはそれを理解することが必要。フレーズの丸暗記をしていた小学校には必要なかった文法力は、中学以降は必須。

(取材・文/黒坂真由子)

関正生先生
著者 開く閉じる
黒坂真由子
黒坂真由子

編集者・ライター。中央大学を卒業後、出版社勤務をへて、フリーランスに。主に教育や子育ての記事を執筆。絵本作家せなけいこ氏の編集担当も務める。日経ビジネス電子版にて「もっと教えて! 発達障害のリアル」を連載。著書に『発達障害大全』(日経BP)などがある

1 2