家庭で子どもが英語学習をする際に、「書く力」はどのように身につけていけばいいのでしょうか? 「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能のなかでも、「書く」はほかの三つをある程度経験してからでも遅くありません。無理しないで楽しく「書く」体験から始めることが大切です。翻訳家の鹿田昌美さんに、子どもが英語を書くときのポイントや続けやすくなるヒントを聞きました。子育て・教育情報誌「AERA with Kids」(朝日新聞出版)からお届けします。
【写真】英語力を生かしてモデル・タレントとして活躍している2児の母はこの人自分のことを書くことで話す力もつく
子どもは英語の音声をたくさん聞くとリスニング力が上がり、少しずつ話したり、読んだりといった体験を重ねていくと、身近な単語から「書いてみよう」という気になることが多いようです。
「小学生は漢字を書く練習をするので、英語も書くこと自体のハードルはそんなに高くないでしょう。最初は子どもが興味のある単語を、正しいつづりで書けるように、少しずつ練習するのがいいですね」
さらに、鹿田さんがすすめるのは、「英語で日記を書くこと」。といっても「1行だけの日記」なら、無理なく始められます。
日記を書くことのメリットは、必ず主語がI(私)で始めるので、会話力がつくこと、今日起きた出来事を書くので動詞の「過去形」を意識できること、自分の気持ちを文字にする練習ができること。
最初は"I got up at 6(o'clock)this morning."(今朝は6時に起きた)のような生活に直結したわかりやすい一文がおすすめです。
親は子どもの書いた日記が正しいかどうかをチェックする必要はなく「日本語の日記と同じようなリアクションを」と鹿田さん。
「もし気になるなら、単語のつづりや動詞の過去形くらいの確認にとどめましょう。なぜなら子どもが自分のことを自分の言葉で、英語を使って書くことに意義があるからです。ダメ出しをされたらやる気がなくなってしまいます」
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