疲れると過集中

家では学校で頑張ったことを肯定的に受け止める

 グレーゾーンの子は学校ではそれなりに頑張れてしまうもの。ただ、学校ではいろんな指示を受けて大変なこともあるので、家ではしっかりパワーチャージを。学校の話を聞いたら、当たり前に思えるようなことでも「頑張ったね」と全力で肯定してあげてください。

 小6なら家では小3くらいの扱いでもOK。親が自分の頑張りを受け入れてくれることがわかれば、子どもも安心できます。学校では嫌な思いもしているはず。子どもの話を聴き、親子で相談できるといいですね。思春期でも、就寝前、他のきょうだいが寝た後なら話しやすくなります。(吉野さん)

アラームや親の声かけなど手立てが必要なことを本人に自覚してもらう

 発達に特性のある子は学校で頑張っている分、脳が疲れやすいのです。家ではリラックスできる環境を作ってあげましょう。一度集中すると声をかけられても気づかないほど没頭してやめられなくなる「過集中」はADHDの子に多く見られます。小6なら動画やゲーム、漫画などを見始める前に時間を決めてアラームをかける、親に声をかけてもらうなど対策が必要なことを本人にも自覚させましょう。

 予定変更についても、物事は決めた通りに進まないことがわかるよう、「明日公園に行けなかったら何しようか?」などと練習してみてはどうでしょうか。(藤枝先生)

(取材・文/AERA with Kids 編集部)

藤枝静暁先生
吉野加容子さん
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AERA with Kids編集部
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