新年度のたびにモヤッとした話題になりがちなPTA。どうせなら、疑問を少しでもクリアにして、前向きに関わりたいもの。今回は、「なんとなく払っているかもしれないPTA会費」が、何に、どんなふうに使われているのか、PTAに詳しいノンフィクションライターの大塚玲子さんに聞きました。

MENU 会費2万円台のPTAも 鶏が先か卵が先か? まずは疑問を解消することから

会費2万円台のPTAも

 小中学生がいるご家庭、PTA会費をなんとなく払っていませんか? 金額がパッと出てこなかったり、払っていることすらわからなかったりする方もいるかもしれません。

 「PTA会費は、地域や学校によって差があるものの、年間2000~3000円台のところが多いようです。コロナ禍を機に会費を下げるところも出てきている印象ですが、そもそも世帯単位で徴収、子どもの数だけ徴収、きょうだい割引の有無など、金額も集め方もじつにばらばらです。コロナ禍前の調査では、1口1万円を超えるところもありました」

 そう話すのは、PTAについての取材を長く続けているノンフィクションライターの大塚玲子さんです。実際に大塚さんがインターネット上で全国の小・中・高校とその保護者や教職員にアンケートをとったところ、PTA会費が4000円未満という回答が約6割と大多数。調査は2017年7月~18年3月と少し前ではありますが、なかには1万円台や2万円台という回答もわずかながらあったといいます(143人が回答。うち同設問への有効回答数は92)。なお、2万円台と回答したのは児童数12人の小学校のPTAの保護者でした。

鶏が先か卵が先か?

 でもそのお金、何に使われているのでしょうか。事務用品や広報紙の印刷代などが思い浮かぶ人も多いでしょうが、それだけでは1年間で1人(または1世帯)2000円や3000円もかかるとは考えられません。しかも、コロナ禍でオンライン化が進み、その印刷代も縮小傾向にあるとのこと。卒業生に記念品を贈るか否かといった話もときどきインターネットやSNS上で話題になりますが、「実はPTAから学校への寄付が当たり前になっているケースが少なくないんです」と大塚さんは続けます。

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竹倉玲子
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NEXTPTAから学校に寄付されているものは?
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