事実は小説より奇なり。朝日新聞が少し前に報じた国内外のB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、“夕日新聞社”としてピックアップ! 脱力系のニュースに肩の力が抜けたり、笑顔がこぼれたりすること間違いなしです! 小中学生向けのニュース月刊誌『ジュニアエラ2024年5月号』(朝日新聞出版)から2024年2月に報じられたニュースをお届けします。

MENU インドネシア大統領選 「ネコ票」の行方は? 古代日本の鶏、ほとんどが「オス」 銚電”新”車両「中古の中古じゃない」 だしはとらないで!「昆布切符」

インドネシア大統領選 「ネコ票」の行方は?

  インドネシアの大統領選挙で「ネコ票」の行方に注目が集まっている。立候補した3人全員がネコ好きをアピールしているからだ。

 世論調査で首位を走る国防大臣のプラボウォ氏は飼い猫「ボビー」を抱きしめ、頭のにおいをくんくんと嗅ぐ動画をSNSに投稿。200万件以上の「いいね」がついた。4匹のネコと暮らす元ジャカルタ特別州知事のアニス氏もSNSのライブ配信に、飼い猫「レゴ」とともに出演。最大与党・闘争民主党が擁立するガンジャル氏も長毛のネコを飼っており、ネコをなでる動画を投稿。

 インドネシアは国民の約9割がイスラム教徒で、預言者ムハンマドが「ネコを大切にするように」と述べていたと伝わる。ネコの影響力はあなどれない。実際、候補者が飼っているネコを、投票先を決める判断材料とする人もいるそうだ。(2024年2月12日インドネシア)

※選挙は「ボビー」の飼い主が勝利した

古代日本の鶏、ほとんどが「オス」

 奈良県田原本町にある弥生時代の環濠集落「唐古・鍵遺跡」で発掘された骨のうち3点が、国内で出土したものとしては最古となる紀元前4世紀〜同3世紀の鶏のものであることが、江田真毅・北海道大学総合博物館教授らの解析で判明した。1点はおとなのオス、2点はヒナの骨だった。

 弥生時代の鶏の骨は国内七つの遺跡で計約20点が見つかっており、中国大陸からもたらされたと考えられている。これらの骨はほぼおとなのオスばかりで、数は少なく、場所も各地の中心的な遺跡に限られるため、鶏は希少で、国内で繁殖は行えていなかった可能性が高いとされてきた。ところが「ヒナがいたことで、メスが存在していたことも明らかになった」と江田教授。新事実によって定説が覆された。

 とはいえ、唐古・鍵遺跡からしかヒナの骨は出土していない。やはり古代日本の鶏のほとんどはオスだったと考えられる。(2024年2月17日奈良県)

銚電”新”車両「中古の中古じゃない」

 千葉県銚子市内を走る銚子電鉄(銚電)に“新しい”車両が8年ぶりに届いた。南海電鉄(大阪市)から購入した中古車で、「中古の中古ではない車両」の導入は30年ぶりとなる。

 沿線住民が減少するなか、銚電は「ぬれ煎餅」の販売などの副業で経営難を切り抜けてきた。今回届いた2車両は1969年製だが、改造を加え、キャベツ畑の中を走る銚子の町に似合う、薄い緑色に新たに塗り替えられた。(2024年2月14日千葉県)

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ジュニアエラ編集部
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