エディターのayumiです。「漢字が苦手」という子は少なくないと思います。どうしても反復練習を重ねて「漢字は覚えるもの」というイメージが強く、やる気を削がれてしまうのが理由の一つかもしれません。

MENU 『みんな生きている』 『漢字はうたう』

たしかに覚える作業は必要かもしれませんが、少しでも漢字に興味を持ち、楽しく覚えられたら苦手意識もなくなりそうですよね!

今回紹介するこちらの本は、1年生で習う漢字がすべて登場する新しい感覚の絵本です。

『みんな生きている』

中川ひろたかさんの文章は力強く生命力にあふれており、きくちちきさんの躍動感のある絵は、まさに子どもたちそのもの。生き生きとした絵本に入り込みながら、生きた漢字に触れることができます。

漢字はその形自体に意味が込められているものも多いので、絵を通して漢字に触れることはある意味とても理にかなっていると感じます。

読み聞かせを通して絵本を楽しみながら、自然とこれから教わる漢字と親しくなれる一冊。

「絵本を通して漢字を覚える」という意識ではなく、「まずは漢字と友達になる」感覚で楽しむ​のがよさそうです。

子どもがもう少し大きくなったら、こんな詩の絵本も素敵だなと思っています。

『漢字はうたう』

漢字そのものからインスピレーションを得て、浮かぶ言葉を詩にした絵本

あとがきにもありますが、ぜひ子どもたちにはこの絵本を読んで、自分の好きな漢字や名前の漢字を使って、詩を作ってみてほしいです。

自主学習や夏休みの自由研究なんかにもぴったりな題材ですよね。こうした遊びを通して、漢字をより身近に感じてもらえるといいなと思います。

漢字だけでなく、どんなことでもまずは「楽しい!」の感覚が大事。子どもたちには学ぶことを面白がって、たくさんの「好き」を見つけてほしい。

これらの絵本が、そんな「好き」探しの一助を担ってくれるのではないかと思います。

(文/ayumi)

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ayumi
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AERA with Kids+ エディター(#読書部)。小5、小1、年少の3人を子育て中。絵本のある子育てや本のある暮らしについて、自身の子育てを交えながら発信。おうちでできる子どもたちの読書サポートに取り組んでいます。