【動線を考えてみる】

 部屋の中を移動する際、その「動線」を家具でふさいでいないかチェック。動線がふさがれていると、毎日「ちょっと不便」を無意識に体験します。すると、ついソファの上にポンとものを置いてしまう……。散らかる原因は、こんなところにも。

【専用の収納を置いてみる】

 可能なときに、それぞれの空間に専用の収納を置くのもおすすめ。学習空間に学校に着ていく服やランドセルを置く収納を足してみるのもいいでしょう。「各空間の役割がさらにきわだつので、家具が増えても狭く見えにくい。リバウンドしない部屋の完成です!」

「小さな改善」が効果を大きく左右する

 また、家の中で「スルーしがちなこと」が、快適さと密接に関係していることがあるとしかまさん。

「モノがその作業に合っているかどうかは、思っている以上に大きく影響するのです」

 たとえば、子どもが勉強中、ひんぱんにそわそわとからだを動かしていたら、なにかがしっくりこないのかもしれません。

「椅子がからだに合っていないのか、それとも手元が暗いのか……。原因がわかれば、椅子やスタンドを替えることで落ち着けますね。ほかにも、温度や空気の流れなど、一見小さなことのようですが、環境を改善できるポイントはたくさんあるのです」

 たくさんの事例から、小さなアクションで大きな改善につながるヒントをしかまさんに聞きました。

【椅子の高さを合わせる】

 机と椅子は、「新JIS規格」を参考に、学校に近い環境にしてあげると安心。「この表をもとに、子どもの身長に近い机の高さから、椅子の高さを引いてみましょう。家庭の机と椅子の高さも、この『差尺』の値になるように椅子の高さを調節したり、足置きを置いたりすると、子どもも使いやすくなりますよ!」

新JIS規格の子ども用椅子と机の適合サイズ

【学ぶスペースは幅100~120㎝】

 机の幅は100~120㎝、奥行きは50㎝は必要。これ以下の寸法だと、教科書やプリントを広げたときにきゅうくつに感じるし、ライトも置きにくいのです。

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