たとえば料理を一緒に作っているときに、失敗しそうになっても、「失敗は絶対リカバリーできるんだよ」とも教えます。「ギョーザだっていつものようにきれいに包めなくても、違う包み方を工夫すればおいしいよね。全部が全部、失敗じゃない。0点か100点か、だけじゃないんだよ」って。
わが家はギョーザが定番メニューなので、例にするにはぴったりなんです(笑)。
最高の先生は自然
――テレビやゲームとはどんなふうにつきあっていますか?
テレビは積極的に見せてはいませんが、『ダーウィンが来た』(NHK総合)などは親子でいっしょに見ています。最初は好きな動物の回を見せて興味を持たせて、そこから広がっていった感じです。最近では環境問題について話すきっかけづくりにもなっています。
コンピューターゲームは、まだ与えていません。ゲームから学べることも多いと思いますし、友だちとのコミュニケーションに不可欠という側面もあると思うので、反対しているわけではありません。
ただ、今、息子には自分の体や手足を使って遊んだり、学んだりすることに時間を使ってほしい。自然の中で走り回って遊ぶとか、昆虫の飼育とか、草花を育てるとか……。画面の中ではなく、リアルな体験に時間を使ってほしいので、ゲームを与える時期はできるだけ遅くしたいという思いがありますね。
――昆虫を育てているんですか? もえさんは虫も平気?
はい、まったく平気です。私の実家は、街頭にカブトムシがブンブン集まっているようなところでしたから(笑)。でも今暮らしている場所はそんな環境ではないので、去年、昆虫採集にでかけました。カブトムシやクワガタをとるための仕掛けを作ったら、驚くほどたくさんとれてしまって。
いまはそのカブトムシが生んだ幼虫を育てています。私まで童心に戻って遊べるのがうれしいですね。
――家ではどんな遊びをしているんですか?
私も夫もパズルが大好きなんです。その影響もあって、わが家にはパズル系のおもちゃが多いですね。息子はパズルやブロックが大好きですし、500ピースのジグソーパズルなども作ってしまいます。娘もお兄ちゃんのマネをしてパズルをやります。知育系のおもちゃって大人がやってもおもしろいですし、空間認知能力が育ったらいいなぁなんて思います。
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