子どもに本を読んでほしいと思ってはいるけれど、どんな本をすすめてみたらいいのだろう? 絵本の読み聞かせとは違い自力で読む一人読みとなれば、親が本を選ぶのも限界がありますよね。
子どももまた、読みたい本のジャンルや興味のあることはあるものの、自分にぴったりの本の探し方を知らない場合も多いのではないでしょうか。
自分の読みたい本をワクワクしながら探せたら、本を読むことがもっと楽しくなるはず! そんな時にぜひ開いてみてほしいのが、このシリーズです。
『つぎ、なにをよむ?』シリーズ
まさに子どものために作られた本のガイドブック。まずは、もくじから自分の興味のある「とびら」を選びます。とびらの種類も、「ふしぎのとびら」「ぼうけんのとびら」「ともだちとのびら」「わらいのとびら」など多種多様です。自分の興味のあるとびらがきっと見つかります。
どのとびらから読もうか迷ったら、チャート診断してみるのも手。今の自分の気持ちにぴったりのとびらを教えてくれます。
とびらを決めたら、後は飛び込むのみ!
はじめの1冊を読んだ後は、こちらもチャートを進めながら自分の好みや気持ちで次の本を選んでいけます。1冊1冊の紹介も丁寧で、フルカラーなので子どもの興味をひきつけてくれます。
シリーズものであることも紹介してくれているので、面白かったらシリーズに進むのもよし。本の紹介だけでなく、本を選ぶ楽しさも教えてくれます。
全部で3冊あり、1・2年生、3・4年生、5・6年生とわかれているので、読書レベルによって読み分けることができます。
また、3冊を通して見てみると、子どもの本の変化を感じ取ることができるのもこの本の魅力の一つです。
「小学生が読む本」の情報は、思った以上に少ない。
私自身も子どもの本を選ぶとき、絵本よりも参考にする媒体が少ないことに気がつきました。そんな大人にとっても、この本の情報量はとてもありがたいと感じます。
どんな本を読んだらいいのかな? そんなふうに思った時はぜひ、親子でこのガイドブックを開いてみてください。きっと次に読みたい本をワクワクしながら見つけることができると思います。
子どもの読書に関するガイドブックだと、こちらの2冊もオススメ。
『幼年文学おすすめブックガイド200』
『10代のための読書地図』
どちらも大人の読み物ですが、子どもの本を選ぶ際の参考になると思います。『10代のための読書地図』は、『つぎ、なにをよむ?』シリーズの次のステップにぴったり。わが子も中高生になったら、本の参考書としてこちらを手渡してみたいと思っています。
(文/ayumi)