本当に気さくで、懐が深い青山先生


ーーマンガ連載が始まったときは、まだ二人とも生まれていなかったんですよね。
堂本 ぼくが生まれた翌日に「コナン」のテレビアニメが始まったんです。


ーー運命的ですね! そんな国民的なマンガの担当者になった気持ちは?
堂本 正直、いまだに信じられないというか、不思議というか……。


舟本 私もそうです。青山先生の担当になったときはまだ20歳で、不安だらけ。そんな未熟者の私に、マンガはこうやって作るんだよ、仕事にはこう向き合うと楽しいよと教えてくれたのが青山先生でした。


堂本 青山先生はこんな大先生なのに、本当にきさくな方なんです。最初、ぼくはめちゃくちゃ緊張してガチガチだったのに、あっという間にリラックスさせてくれました。懐が深い先生なんですよ。

ーー「コナン」の魅力ってなんでしょう。
舟本 ミステリーはもちろん、ラブコメ要素もあるし友情物語もあって、どんな世代の人も楽しめますよね。しかも104巻もあるのに、どの巻から読んでも面白いです。1巻から読まなくちゃ、って思わずに気軽に手にとってほしいな。

ワクワクを世に送り出せる最高の仕事


ーー最後に、マンガ編集者の仕事の魅力を教えてください。
堂本 めちゃくちゃおもしろい仕事です。小学生のときに「これ、おもしろい!」って感じたようなワクワク感を、マンガ家の先生たちは持ち続けています。その力をお借りして、ワクワクを世の中に送り出せる、最高の仕事だと思っています。


舟本 あとは、四六時中マンガのことを考えていても、誰にも叱られないのもいいですね(笑い)。だってそれが仕事だから。


堂本 マンガを読めば読むほど、「がんばってるな」ってほめられる。最高ですよ。

(取材・文/神 素子)

ジュニアエラ 2024年 4月号 [雑誌]

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神素子
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