子どもとお友だちがケンカしてしまったとき、子どもの言い分がうたがわしいな~と思うときありますよね。「相手のお子さんに謝らなきゃ」「ケガはなかったかな」と焦る気持ちもあって、わが子の話をちゃんと聞けないことも。こんなとき「まず最初にこう言おう」と、あらかじめ決めておくとよいのかもしれません。幸せな子育てを研究する、前野マドカさんの著書『最新の「幸せの研究」でわかった しなやかで強い子になる4つの心の育て方』(あさ出版)より一部を抜粋して紹介します。
【無料マンガ】お箸がうまく使えない子へ 「手助け」のコツはこちら(全11ページ)「親である自分が信じてあげる」ことこそが最も大切
「信じる」というのはとても難しいことです。
たとえばお子さんがけんかをしてきて、「僕が先に手を出したんじゃないよ」と言ったとしましょう。でも見ていた人が「あなたの子どもが先に手を出しましたよ」と言っていたら、我が子を信じ抜くことができるでしょうか。「相手のお子さんに謝らなければいけない」とかいろいろな気持ちが浮かんできて、「あなたが手を出したって言われたわよ」と言ってしまいそうになるかもしれません。
でも、そんなときはまずミラーリング(※)です。「僕が先に手を出したんじゃない」と言ったら、「あなたが先に手を出したんじゃないのね」と繰り返す。もし心にやましいことがあったなら、自分から言ってくれると信じて、そのときを待ちましょう。
親が信じなければ、誰がその子を信じてあげられるでしょうか。「我が子をとことん信じる」にぜひチャレンジしてください。
期待されたとおりに子は育つ!?
「ピグマリオン効果」をご存知でしょうか。
アメリカの心理学者が1964年に行った実験で、「人間は期待されたとおりに成果を出す傾向がある」ということを表したものです。
実験内容は、一部の子どものみ「成長できる生徒」として選んで、担当の先生に示すというもの。ただし、「成長できる生徒」とされたのはランダムに選ばれたにすぎず、学力に差はなかったのですが、8か月後に学力をはかるテストを行ったところ、「成長できる生徒」と選ばれた子どもの知能が大きく伸びる結果となったのです。つまり担当教師が「この子は学力が向上する」と信じ期待したために、そのとおりの結果が出た、とするものです。
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