3月1日公開の「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」で、物語のカギを握るミーナの声役を務める芳根京子さん。実は小学生のころ、極度の人見知りだったという芳根さんですが、3歳からピアノ、小4からフルートをはじめ、音楽によってさまざまな世界が広がったのだそう。小中学生向けのニュース誌「ジュニアエラ3月号」(朝日新聞出版)より、当時のエピソードをご紹介します。

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人見知りだった私は音楽に救われた

――「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」で歌姫ミーナを演じる芳根さん。音楽は好きですか?

芳根京子さん(以下、芳根):大好きです。音楽がなかったら今の私は存在しないっていえるくらい、重要なものです。実は私、小学生のときめちゃくちゃ人見知りだったんです。内気で、自分に自信がなくて、友達もいなくて、「今日一日、どうすれば目立たずに過ごせるか」って毎日考えていました(笑い)。家では楽しく話せるんですが、一歩外に出ると話せなくなっちゃうんです。

――今の芳根さんからは想像もつきません。いつごろから変わったんですか?

芳根:中学生になって吹奏楽部に入ってからです。私は3歳からピアノを、小4からフルートを習っていたんですが、自主的に始めたわけではなくて、なんとなくやっていた感じでした。でも中学校に入学して吹奏楽部に仮入部したら、「フルートを吹ける人が少ないから、演奏会に出て!」と先輩に言われて、いきなり即戦力に。その体験が大きな自信になりました。おかげで、吹奏楽に青春のすべてを捧げる中学生になってしまいましたけどね(笑い)。

――吹奏楽部って厳しいと聞きますが……。

芳根:そうなんです!  朝練もあるし、コンクールもあるし、先生も先輩も厳しかったです。それでも毎日本当に楽しくて、朝練のためなら早起きできた。いっぱい笑っていっぱい泣いて、友達とケンカもしたし仲直りもできたし、上下関係のマナーも全部教わった。すべては音楽のおかげですね。

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神素子
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